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門下の集い

世の流れ的に今年はできるかも…と期待していた、卒業する学生の送別会。門下生みんなでお祝いするのがコロナ前までの3月の恒例行事でした。

今回は会食式はまだ難しいかなと思い、会場を借りてゼミやワークショップも行いながら楽しみ学べる会にしました。


これまで私が他校にお呼びいただき行ってきた講義を、自分の生徒には聞いてもらったことがないなあと思ったこともきっかけで、そのなかから好きなテーマを選んでもらいゼミ形式でディスカッションしていくことに。


それから初見大会と、ヨガのワークショップも組み込んで、知情意のバランスを取りましょう、というテーマで進めました。私を含めやっぱり音楽している人たちは情が強く他が弱い傾向にあるよね、ということで、知と意を鍛える時間配分で。


45分や60分の普段のレッスンではほとんどの時間が教える→教わるの一方通行で、更にコロナ禍で接触の機会が減り、生徒たちから発信する時間がなかなか持てなかったため、日頃の思いや考えをじっくり聞くことができました。


当たり前だけれども、勉強途上の生徒たちにとっては、出している音=伝えたいことの全てではないわけで、未だ音に乗せきれていない部分を表現できるように手助けするにはこういう時間が本当に有意義で。

この3年間できなかったことが悲しいけど、これからはもっと機会を作れたらいいなあ。


そして、せっかくの送別会なのに(私が)白熱しすぎて写真を撮るのを忘れ、誰もカメラを向いていないゼミ中の一枚しか残っていないのが悔やまれる!折角なので最近の桜の写真も一緒にご覧になっていただこうかな。


藝大の大先輩で常々尊敬している某大学のT先生は、講義の時にいつも学生に向かって「君たちには幸せになってほしい」と仰るのだそう。素晴らしいなと思い、私からも彼女たちに向けるメッセージにさせていただきました。

更には表現者として、自分の幸せと他者の幸せが両立できたら素敵だね、とも。これは音楽家の永遠の目標でもありますね。


生徒たち、アンサンブルBouquetとして今年もコンサートを企画しています。3回目を迎えてますます素敵なアンサンブルに仕上がり、聴く人を楽しませ幸せにしてくれることを楽しみにしています。


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