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天宮神社例大祭

もう5月も半ばすぎてしまいましたが、ようやく4月の振り返りを・・


一番のハイライトは、4月3、4日に無事に執り行うことができた天宮神社例大祭での十二段舞楽奉納。

去年は中止を余儀なくされてしまったため、今年奉納できたことは格別の想いがありました。


天宮神社の舞楽に関わらせていただいて感じることは、ここ森町では、舞楽の継承が単に舞楽そのものの継承に留まるのではなく、舞楽にまつわる全てのこと、例えば舞楽の目的である天地調和や五穀豊穣、場を清め神をもてなす、という思想的なものから、指導者への礼儀や作法、立ち振る舞い、神仏や伝統への敬意などといった、行為や心の在り方までもが、先祖から子孫へ、親から子へと受け継いでいくものである、と考えられていること。


ここでは、伝統的な奉納の作法に則り、舞人は毎年2月から神宮寺に籠り、4月の奉納に向けて、楽人から教えを受けて練習を積みます。

それはいわば地域の教育的な役割を担うものでもあって、それが若い人たちにも浸透していて、年寄衆や大人だけでなく若者や子供も本当に真剣に一生懸命に舞を舞う姿が見られるのは、日本広しといえどもとても貴重なものなのではないでしょうか。

今年奉納できたことに対する格別の想いは、私が感じている以上に、土地の人たちがひとしお感じていることと思います。


そんな森町の人たちを見ていて思うのは、人間より上の存在を信じている人たちの生き方は本当に美しいな、ということ。

そういう人たちの祈りの想念が集まる場所は、とても清らかで優しい空気に満ちています。





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