チェリストの友人岩田彩子さんが講師として教えている姫路女学院の音楽教養講座に呼んでいただき、西と東の笛を紹介し東西音楽文化・思想比較と、そこから何を学べるか、ということをテーマに演奏&講義をさせていただきました。
友人と、ヴァイオリニストの妹のななえちゃん(NY在住で、5月には現地で会ってきました)と一緒にバッハのトリオソナタの演奏から入り、笛を7本吹きながら、依り代や伐採時期など、楽器に対する古来の考え方を紹介しつつ、変わる文化と変わらない文化のどちらの良さも感じてもらえるよう試みました。
東西比較音楽文化をマクロで辿ろうとすると、西は変化・東は不変という構図が出来上がりがちではありますが、西にも古くからの民俗音楽や聖歌があり、東でも継承のなかに変化が伴うことも見落とさないように入れ込んで。
休憩中に楽器を見に来てくれたり、おじいちゃんが篠笛吹いてるんだという生徒さんがいたり。獅子舞で有名な姫路、うちの神社でも笛吹くんだよと仰りに来てくださった先生の、それはそれは嬉しそうなお顔を拝見したり。
本当に音楽は人の中で繋がれるものだなと、こうした思いがけない瞬間に実感したりして。前回はリモートだったけど、対面でできて本当によかった。
講義から少し経ちましたが、送ってくださったアンケートを読んで振り返りや反省をしたり、生徒さんの素直な感想に嬉しく思ったりしています。
なかでも特に感動的だったのが、「音楽で人生を変えれるっていうのは嘘だと思っていましたが、今回の授業で嘘じゃないと実感しました。」との言葉。
教えるということは教えられること、与えるということは与えられることなのだなと、改めて感じた時間でした。
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