Special lecture at University of Shizuoka.
Thank you for giving me again this wonderful opportunity.
静岡県立大学にお招きいただき特別講義をさせていただきました。今回は「舞台芸術」の授業の一枠をいただいて演奏と講義を行いました。
全学共通科目のため専門的な知識を話すことは避けて、国内外での舞台の経験談とカンボジアの音楽活動についての話に加え、サウンドスケープ体験も入れ込んでみました。
全体を貫くテーマに五感を開くことと美の感受を据え、美しさを感じ取る力の意味を学生さんへのメッセージとして述べさせていただきました。
以前カンボジアの子どもたちと一緒にサウンドスケープをしたときに、自然の近くに暮らしている人々は感覚が開きやすいな、と感じたのだけど、そんなことを話しているうちに、昔の人は現代人よりももっと五感が解放されていたのだろうなと思ったり。
プラトンや古い時代の観念論を現代の私たちが鵜呑みにしてトレースしてしまうのは違うのではないだろうか。観念が得られるのは五感が開ききった後なのではないか…などと思い巡らせたりもしました。
今回は講義の途中で一旦外に出てもらって、ほんの僅かな時間で周りの音を聞いてもらったのだけど、再び講堂に戻ってきたときの皆さんの話の聞き方や心の向け方ががらっと変わったのが印象的で。
いつも余計なことまで喋って時間ギリギリになってしまうので、次は学生さんたちとの対話もできたらいいな。
1限なのに30分前に到着する人もいるし、遅刻者がいないのもびっくり。学生時代ぶりに9時台に演奏してへろへろになった自分に爪の垢を煎じて飲ませたい!
こんな私を迎えてくださり好き勝手に喋らせてくださる県大の先生方、本当にありがとうございます。勤務校の常葉大からも県大からも、専門性と学際性という、それぞれに沢山の学びとやりがいを与えていただいています。
今回は受講生が多かったため、外部聴講は直接お声をかけられる範囲の方のみのご案内とさせていただきました。
講義の後半に紹介した、カンボジアでの写真をこちらにも少し上げてみます。子どもたちやアジアの空気を感じていただけましたら嬉しいです。
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次回は7月12日(水)9時〜、今回と同じ舞台芸術の授業内で特別講義を行います。横笛演奏とシルクロードから日本の古代音楽についての講義の予定です。
基本的には学生さんたちの学びの時間ですが、次回も直接のお知り合いのみ外部聴講を許可してくださっています。平日の朝ですが、もしご希望の方がいらっしゃいましたらご連絡くださいませ。
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