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天平楽府特別演奏会 in 正倉院展

Concert featuring restored 1,300-year-old instruments hosted by Nara National Museum of Japan and Consulate General of China.


These instruments were brought to Japan from Silk Road and Tang Dynasty, then have been protected and handed down by the imperial family.


第74回正倉院展の最終日、奈良国立博物館・中国総領事館の共催による《日中国交正常化50 周年記念公演 天平楽府特別演奏会「正倉院楽器の復刻彩響」》、演奏と制作に関わらせていただきました。


正倉院所蔵の楽器を復元し演奏する天平楽府に参加して10数年。正倉院の宝物が展示されているなかでの演奏には言葉にし得ない感慨深いものがありました。


公演の制作業務については、関わる人数の多さや国の制度の違いにより今回非常に複雑なものでした。

公演が実現できたのは、薛剣中国総領事、奈良博物館井上洋一館長をはじめとする両館ご関係者、制作統括の元NHKプロデューサー・藝大特任教授井上隆史先生ほか、舞台の外で動いてくださっている多くの方のご尽力の賜物です。


お力添えと多くを学ばせていただけたことに心より御礼申し上げます。そして尊敬する奏者のみなさまと一緒にこの舞台に立たせていただき本当に幸せでした。


邦楽、クラシック、中国の伝統音楽など、国籍も教育環境も異なった演奏家が集まる天平楽府では、他の奏者の音楽性や表現力の素晴らしさにいつも驚かされます。


天平楽府は天平・唐時代のシルクロードの音楽の再現を目指すアンサンブルですが、楽屋では日本語や中国語が飛び交い、中国公演では戸惑う日本人奏者が中国人奏者に助けてもらい、異なる常識を理解し合う…

という、音楽のみならず、このグループそのものが当時のシルクロードの異文化交流を自ずと体現しているように思います。


当日は多くのメディアの方々にもいらしていただきましたが、新華社通信のインタビューも受け記事にしていただきました。

中国語ですが、翻訳機能でご覧くださいましたら嬉しいです。最後の総領事のお言葉も素晴らしいです。


天平楽府を、これからも多くの人に観て聴いていただけますように。


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