10月20日に行われたアイワ文化福祉財団チャリティコンサート。藝大前学長の澤和樹先生ファミリーをお迎えし、私はハープの斎藤樹里さんとともに助演で出演させていただきました。
澤先生、恵美子さま、亜樹さん、樹里さんと同じ舞台に立たせていただきまして本当に光栄でした!
私が演奏したのは、ドビュッシーのフルート、ヴィオラ、ハープのためのソナタと、澤先生編曲の日本の唱歌。ソナタは澤先生と樹里さんと、唱歌は澤先生と奥様の恵美子さまと。
修士と博士の学位授与審査会で演奏したドビュッシーのソナタは、10年以上の月日を経て改めて取り組んでみると、以前は見えなかった音の背後にあるものやできなかったアプローチがほんの少しだけ、見えるようにできるようになってきて、亀の歩みどころか後退りしているのではないだろうかとさえ思う不器用な私でも、歳月が優しく前へと運んでくれていたことを知りました。
納得のいく演奏にはほど遠く反省しきりですが、澤先生の美しい音を間近で聴きながらこの美しい音楽を演奏できるなんて、このまま世界が終わってしまっても悔いはないというくらいに至福に包まれた瞬間が何度も訪れました。
日本の唱歌を澤先生のストラディヴァリウスとご一緒できたこと、そしてアンコールに全員で演奏できたこともただただ嬉しく光栄で。
そして出番のない曲の時には、みなさまの極上の音を全身で浴びるという贅沢で幸せな時間をいただきました。
またみなさまとご一緒させていただける機会がどうか訪れますように。
それからこの日は主催のご厚意でゲネプロ前に昼食会を開催してくださったのですが、県内でご活躍の藝大出身の方々もご同席くださり、これから本番ということを忘れてしまうほど話に花が咲きました。
世代は違えども同じ学び舎で学んだ同士はなぜこうも感覚が近いのでしょう。また早くお会いできたら嬉しいです。
共演のみなさま、お会いできたみなさま、アイワ文化福祉財団藤井理事長はじめ社員のみなさま、そしていらしてくださいましたお客さま、本当にありがとうございました。
収益を子どものための支援団体に寄付するチャリティコンサートを続けてこられたアイワ文化福祉財団。同時に音楽家を応援してくださりチャンスを与えてくださっています。
2年前に続き今年も助演のお声をかけてくださいましたこと、そして子どもたちへの支援に間接的ながら関わらせていただけましたことに心より感謝いたします。
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